さくら
さくら

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ショッピングモールの駐車場でのこと。

車から降りたばかりの親子連れ
パパとママと、お子さん二人。

お子さんがひとり、お店の入り口に向かって車道に飛び出したんです。

その時、パパとママが瞬時に「クルマ!」って叫んだんですね。

二人揃って「クルマ!」って。

まあ、大きな声に驚いてお子さんが止まったから
車に跳ねられずに済みましたが、危ないところでした。

 

「クルマ!」って言われた時に、大人だったら経験値があるから、
車→危ない→止まれ
という命令が頭に浮かんで行動に移せると思うのですが、

子どもって基本的に経験値がないので、
大人と同じ命令を脳が発動させないんですよ。

なので、子どもに注意するときは抽象的な言葉ではなく、
具体的な行動を示してあげると良いですね。

例に出した親御さんの場合は、
「クルマ!」ではなく、「危ない!」でもなく
「止まれ」と言ってあげるのが、子どもには伝わりやすいです。

あと、よく言ってしまいがちな「走らない」とか「あっちに行かない」とか
いわゆる「〜ない」という注意も、あまり意味ないですね。

 

人間の脳って、否定形を理解しない
と言われています。

なので、「走らないで」と言ったところで「走る」の部分だけしか理解できないので
結果「走ってしまう」んです。

こういう場合は、
「歩いていこうね」とか「ママと一緒にいようね」とか
してほしい姿が思い浮かぶ言葉で示してあげるのが良いですよ。

 

そしてこれ、実は子どもに対してだけでなく、
私たちが夢を叶えるためにも有効なんです。

 

私たちは往々にして、「不満」ばかりに目を向けがちです。

「もっと若ければ…」
「もっとお金があれば…」
「もっと時間があれば…」
と、今ある不満に目を向けて
「不満を解消したい」と思ってるうちは、その不満は無くなりません。

だって、ずっとそれを意識していますからね。

 

そうではなく、
「こうなりたい」という理想の姿や環境を
より具体的に臨場感を持つことが大切です。

そうすると、
今できることが見つかりやすくなり、
理想の姿に近づいていくための行動が具体的にわかってきます。

 

例えば、こんな風に想像してみるのです。

・5年後、あなたはどんな朝を迎えていますか?
・10年後、あなたの家族はどんな会話を交わしていますか?
・20年後、あなたはどんな趣味を楽しんでいますか?

単に「こうなりたい」と思うだけでなく、そのシーンを具体的に思い描いてみてください。
五感を使って、その未来を「体験」するんです。

朝のコーヒーの香り、家族との団欒の温もり、新しい趣味で指先が動く感覚…。
具体的であればあるほど、その未来は臨場感を増してリアルになります。

そして、それを毎日少しずつ、できることから行動してみる。

 

私自身、以前は、
「もっとお金と時間にゆとりがあれば、趣味のガーデニングを楽しめるのに…」
と、ない物ねだりをしていました。

でも、「ガーデニングを楽しむ自分」を当たり前の基準として、
無理のない範囲で毎日手を動かし始めたら、不思議と少しずつ時間が作れるようになり、
今では自宅だけでなく、実家の広いお庭まで好きにいじらせてもらえるようになったんです。

 

ぜひあなたも、理想の未来の自分を思い描いてみてください。寝る前のちょっとした時間でOKです。